本日はオランダの最低賃金と残業代についてです。
この内容は、渡航前オリエンテーション時に問い合わせがあった内容です。
違法な金額で働いている方、働こうとしている方が複数名居たので、注意喚起も含めた内容です。
最低賃金について
最低賃金は、オランダ政府が正式に発表していて、年齢により異なりますが下記の通りです。
21歳以上 | €14.06 |
20歳 | €11.25 |
19歳 | €8.44 |
18歳 | €7.03 |
17歳以下もありますが、未成年の留学は取り扱っていないので掲載していません。
日本円換算にすると、時給は高いですがオランダの物価は非常に高いです。フルタイムで働けば、生活難になる事はありませんが、お金持ちになると言う事もありません。
体感で言うと、イギリスの物価よりもオランダの物価の方が高く感じる位オランダの物価は高いです。オンライン相談時にはよく言うのですが、私が好きお塩がイギリスでは£1前後で変えるのが、オランダでは€3以上します。塩が€3を見た時に、オランダの物価の高さに衝撃を受けました。
残業代について
続いて残業代についてのルールです。
かなり調べてみたのですが、残業代について明記しているオランダ政府のサイトは見つける事が出来ませんでした。休憩のルールや、1週間の最高の勤務時間、妊婦さんや労働環境についての明記はあります。
可能性として考えられるのは、オランダの割増賃金は雇用主と雇用者の間の雇用契約書により左右される可能性が高いです。こちらについては、日本語で言う労務に強いサイト3件では「オランダは残業に対する法律がななく、残業代は雇用契約書によって異なる」と言うような事が書いています。
多くのサイトで150%の支払いと記載があるので、この金額が一般的な残業に対する報酬です。職場により残業代のレートが変わると思いますが、全く変化がないのはオランダの感覚から言うと「条件が悪い」と思って頂ければと思います。
その他注意喚起
その他のルールとして、勤務時間を記録する、5.5時間以上の労働に対して必ず休憩時間を確保する、給与明細発行する等は、日本のルールとさほど変わりません。給与明細が貰えないやチップが貰えるから時給が低いは、日本語で言う労働基準法に反しているので、通報すると給与は支払われ、企業に対しては指導が入ります。
オランダの法律上は、給与を現金で渡すことは出来ますが、一般的な企業で現金手渡しをしたがる会社はありません。アルバイト先で現金手渡しと言われると少し疑う位不思議な話ですが法律的には認められます。
オランダでワーホリで渡航される場合に、仕事探しで苦労されている方は多いです。英語圏と異なり、日常英会話が出来ないと、仕事を見つけるのが凄く大変です。運がいいと英語力が無くても仕事が見つかる事もありますが、可能性で言うと低いので、英語力が不安な方は事前にフィリピンの格安語学留学で英語力を底上げされてから渡航される方が多いです。姉妹会社の取り扱いとなりますが、フィリピン留学に行かれた場合はオランダのワーホリの渡航前サポートは無料となります。
現地サポートにお申込されている方限定とはなりますが、職場が怪しいとなったり、給与未払い等のトラブルが発生した場合の対処法をお伝えすることは出来ます。日本人=安全と捉えられている方が多いのですが、残念ながら日本で法を犯した方が海外逃亡していたり、日本人が日本人をターゲットに詐欺をしたりします。日本人=安全という概念を一度振り払い、見極める必要があります。
いずれにせよ、最低賃金を払わない会社はどう考えても、オランダのルールに遵守出来てないので、働かない事をお勧めします。